Web動画 2.0

Victor Chia  UI デザインディレクター

パラダイムのスタッフは、最新のWebデザイントレンドにとても敏感です。 これらのトレンドは、人気のプラットフォームやテクノロジー、増加するネットワーク帯域幅 (3G, 4G, 5G)の変化によるものが多くあります。 2017年は特に高画質なインタラクティブ動画コンテンツなど、多くの技術進歩がありました。 このオンライン動画のフェーズは、Web動画2.0と呼ばれることがあります。

動画は、製品やサービス、またはブランドを表現し、ユーザーエクスペリエンスをよりインタラクティブなレベルにする優れた媒体です。 このため、上品でクリエイティブ、プロフェッショナルな動画は、今日のウェブデザインにおいてますます人気が高まっています。

近年、多くのWebサイトでトップページのメインビジュアルに全画面ビデオの使用が主流となってきました。例えば、Gourmet House Caviarはトップページの動画に短編動画をつなぎ合わせたものを使用し、主な視覚的素材としてヘッダー上でループさせています。
これは、一からブランドや製品に魅力を与えるための効果的な方法と言えます。

背景としての小さな動画を使用することも、繊細な方法として各ページや訪れたユーザーに魅力を与えるもう一つの方法です。この方法は、一見、画像のように見せ、少しの動きだけをつけることにより動画を表現します。とても有名な、「Fournier Pere Fils」のウェブサイトで見ることができるように、ぱらぱらと葉が落ち、鳥が飛ぶといった、背景が少しだけ動いて見せるものがあります。

背景動画が徐々に使われ始めている一方で、私たちが注目する最新トレンドはインタラクティブなストーリーテリングです。 インタラクティブな動画エクスペリエンスは、ユーザーがクリックやタップ、サイト独自のアクションを通して、ストーリーを進めたり、選択をすることで結果に変化をもたらします。サントリーウィスキーが生み出したエクスペリエンスは短く視覚的に魅力的な動画を通してユーザーを導きます。この方法は、ユーザーをストーリーテリングへと入り込ませ、感情的なつながりを持ち、本当の意味で永遠の感動を作りだします。

YouTubeが高フレームレート(HFR)動画再生のサポートを始てから、ウェブサイトがより優れた明快さと滑らかさをもった動画を表示できるようになりました。 FxF フィッシングのウェブサイトには、例えばHFRフォーマット(60fps)で撮影された動画が掲載されています。 ダイナミックでリアルな経験ができ、3Dイリュージョンの高品質バージョンとほぼ同じです。

 

動画は、ユーザーをウェブサイトに誘導し多くの興味を引く優れたツールの一つです。 ここで重要なのは、高解像度でプロフェッショナルな制作です。 高解像度で鮮明にレンダリングするだけでなく、キャプチャされた画像からフレーミングや編集まで、プロフェッショナルな見た目と感じ方を伝える必要があります。

ブラウザ技術が進歩し、(かなり)ユビキタスな高速インターネットが普及するにつれて、ほとんどのデバイスやあらゆる環境でシームレスな動画が可能になりました。それゆえ、動画を使用することが必須になりつつあります。

2018年、デザイナーが何を思いつき、どれほど限界が超えられるのか待ちきれません。