おとぎ話のようにはいかない、ソーシャルメディア投稿

試合は常に不利な状況から始まる

なぜかというと、今の世界は情報が氾濫しているからです。

ソーシャルメディアのユーザー数はFacebookで29億人、Instagramは20億人以上、TikTokは10億人以上、Twitterは3億9650万人（…と、ボット？）、LinkedInは8億3000万人です。そしてその多くが、ほんの一瞬でも注目を浴びようと定期的な発信を続けています。

さらに追い打ちをかけるかのように、日本では他の国と比べて、投稿を目立たせるという行為そのもののハードルが高くなっています。Global Web Indexの調査によると、日本ではソーシャルメディアに費やす平均時間は1日あたりわずか51分。世界の平均はというと、1日あたり2時間27分です。

しかし、それよりも意識しておくべきは、ソーシャルメディアのプラットフォームは今や自らのリターンを最大化するためにできる限りの手を尽くしているということです。プラットフォームのアルゴリズムによって、企業の投稿が多くのユーザーに届きにくくなっています。企業がユーザーにコンテンツを見てもらうためには、プラットフォームにお金を払うことが求められているのです。

この現実を知ってもなお、あなたのメッセージがいつの日か自然と話題になってくれるはずと、信じ続けますか？今すぐおとぎ話の世界から抜け出して、現実の不利な状況を認識しましょう。

頭に入れておくべきは、これだけです。「お金を払って投稿をブーストする余力がないのなら、最初からSNSコンテンツの制作に時間や労力をかけないほうがいい。」

お金を払えばできること

多数のフォロワーを持つ大企業の多くは既に、オーディエンスターゲティング、リードジェネレーション、購入の動機づけのために、ソーシャルメディアでのプロモーションが欠かせないことを知っています。

コカ・コーラのソーシャルメディア運用リードは、LinkedInでこのような投稿をしています。

「FacebookやTwitter、YouTubeなど息の長いソーシャルメディアでは、ブランドが優れたKPI達成を狙うならコンテンツへの投資が必須、という現実は今や誰の目にも明らかです。ファンのほとんどいないFacebookページが、プラットフォームに500ドルの投資をしただけで、既に9千万人のファンがいるページがオーガニックに達成するよりも遥かに高い認知度を獲得したりします」

お金を払ってソーシャルメディアで投稿をブーストする。これが唯一の選択肢だと認識してしまえば、ビジネスにとって嬉しいメリットの数々が見えてくるはずです。

– あなたの投稿が多くのユーザーのフィードに表示されることで、ブランドの視認性、リーチ、認知度が一気に高まる
– 慎重にターゲティングしたオーディエンス向けにコンテンツを表示できるため、投稿の閲覧者がクライアントになってくれる可能性が高まる
– 投稿を瞬時に多くのユーザーのフィードに表示できる
– プラットフォームによっては、わずか数千円という限られた予算でも何百人というターゲットオーディエンスのフィードにメッセージを表示できる

それでも、大切なのは印象的なメッセージ

そしてもちろん、お金を払ってコンテンツのプロモーションをすると決めたら、忘れてはならないのがユーザーの関心を集めるメッセージを作ることです。多くの企業が投資をして、あなたと同じターゲットオーディエンスのフィードに投稿を表示させていますから、あなたの投稿は、その中でも一際目立つ特別な存在でなければなりません。

あなたのメッセージを目立たせるには、
– クリエイティブでなること
– ターゲットオーディエンスにとって意味のあるメッセージを伝えること
– ブランドのメッセージを明瞭に表現すること
– ブランドのエッセンスを反映することが大切です。

パラダイムでは、ブランドらしさを反映したメッセージ制作や、日本でのブランド展開を成功させるためのソーシャルメディア戦略について、いつでもご相談を受け付けております。ぜひ一度、お話ししましょう。