多言語でのECサイト構築

宮上 貴裕  ITプロジェクトマネジャー

現在、様々なビジネスがオンラインで可能になり、アパレルや飲食など多くの企業が店舗販売だけでなく、オンラインストア(ECサイト)での販売が増えて来ています。

これからECサイトビジネスを始めようとしている方も多くいると思いますが、「ECサイト」と検索をすれば比較できないほどの検索結果が表示され、どこから手をつけてよいのか頭を悩ませる課題でいっぱいです。それに加え、海外からの注文を可能にする場合、多言語化や多通貨化の対応、それに応じたカスタマーサポートも必要となります。

本記事では、多言語ECサイトに焦点を当てご紹介していきたいと思います。

プラットフォーム
主に多言語化をサポートしているECサイトのプラットフォームは以下の通りです。
Magento
WordPress(プラグイン使用)
Shopify
Wix
EC Cube

多くは基本の設定とテンプレートにコンテンツを流し込むことで容易に構築ができる半面、デザイン性や機能性に制限があります。ただ、WordPressやMagentoはデザインレイアウト、機能開発、通貨の自由が他のプラットフォームより容易に行うことができます。

決済方法
多言語での決済が可能なもとして、StripeとPaypalがあります。両方ともほとんどのECサイトプラットフォームの決済方法として対応をしており、設定も簡単です。店舗での支払いを対応可能にしたい場合でも、Stripe Terminal や PayPal Card Reader を使用しPOSでクレジットカード支払いを可能にします。また、これらの決済サービスはクレジットカードの情報をオンラインストア内(運営会社側)で保持をしないため、セキュリティ面においても安全に利用することができます。

POSとの連携
MagentoではMagestoreエクステンションを使用しWeb POSの機能を追加することができます。これは、PCやiPad上でPOS画面を起動し店舗での支払いを可能にし、言語設定も可能です。また、オンラインストアのシステムと連携をしているため、在庫管理、顧客管理など全ての管理が一貫して行うことが最大の利点です。例えば、店舗で商品を購入する際に、その顧客が既にオンラインで会員登録をしているのであれば、POSにて顧客の紐づけもできますし、ポイントや購入履歴なども全てオンラインストアから確認をすることができます。また、在庫も店舗で購入された際に自動でオンラインストア側も更新されます。

カスタマーサポート
お客様からのお問合せは、ビジネスを成長させる大事な要素です。特にユーザーの国が異なれば、それぞれの対応方法も異なります。お問合せ窓口を英語と日本語のみにしたり、外部サービスを使用し多言語でのカスタマーサポートを可能にすることや、FAQページを作成し、予めスクリーニングすることなど検討が必要です。

お客様対応が迅速かつ丁寧に出来ている企業は、信頼性やリピート率が向上しビジネスの成長に発展します。

最後に
中には内製で構築する企業もいますが、多くの企業はベンダー(デザイン、開発会社)へ外注をして構築することがあるかと思います。ブランディング、デザイン、開発、サーバー管理、運営管理、カスタマーサポートなど全てのサービスを多言語で行える企業は多くはありません。パラダイムは過去に全てのエリアにおいて実績を積んでおり、今後も多くの企業にデジタルクリエイティブエージェンシーとして力になれることを信じております。

何かご不明な点がございましたら、お問合せください。