日本で乳がんの啓蒙活動を牽引するRun for the Cure Foundation（乳がん撲滅活動推進協議会）から、ブランディングの課題について、パラダイムへご相談をいただきました。
チャリティ・ランとして2002年に始まった当NPOは、時を経てさらに大きな存在へと進化を遂げていました。毎年行っているチャリティ・ランは回を重ねるごとに規模が拡大し、協議会は現在、新たにHana-me（はなみ）乳がんセミナー、Pink BallとCasino Nightという年次の資金調達イベント、Cuisine for the Cureランチ会やPiNK Beauty Partyイベントも開催しています。また、協議会は何年にもわたってPiNKマガジンを刊行し続けています。
他にも積極的に実践したい様々なアイデアやイニシアチブはあるものの、協議会は「Run for the Cure」という名称によって、実現できる活動に限りがあると感じていました。
ご相談をいただいた時点ですでに多くの人が協議会のことを「RFTC」という愛称で呼んでいたこともあり、私たちはそれを正式名としてはどうか、と提案しました。協議会のチームもそれに同意し、新生「RFTC Japan」として再出発することを決意されました。
パラダイムはRFTC Japanの包括的なブランド監査を行い、どこで・どのようにブランド名を使っても、新しく生まれ変わったブランドアイデンティティを効果的に活かせるよう、ブランド戦略の適用方法をくまなく探ってきました。また、日本と海外におけるNPOブランドの位置付けを調査し、今後のトレンドや可能性を特定しました。
その後、協議会と綿密に連携しながら、今後のクリエイティブディレクションの策定に乗り出しました。数フェーズにわたって様々な微調整を重ねた結果、今のRFTCのアイデンティティに行き着きました。新しいブランドアイデンティティは2018年のPink Ballで発表され、驚くほどポジティブな反響を呼ぶことができました。
翌年にはブランディング戦略の応用ガイドラインを策定し、協議会のWebサイトを新たなデザインで刷新しました。
パラダイムは、RFTC Japanのパートナーでいられることを誇りに思います。日本で、命を脅かす乳がんという病気がなくなって欲しい。そんなRFTC Japanの願いを共有するパラダイムは、チーム一丸となってクリエイティブのフルサービスを提供することで、活動を支援しています。
