ホテルインディゴは、IHGホテルズ&リゾーツが展開する高級感溢れるライフスタイル・ブティックホテルブランドです。世界各地に展開するホテルインディゴは、それぞれの「故郷」となるその土地ならではの環境をインスピレーションにしています。2020年1月にオープンしたホテルインディゴ箱根強羅は、この地域が持つ最高の魅力をすべて詰め込みながら、思わずはっとする工夫が凝らされています。
箱根強羅にホテルをオープンする前年、IHGホテルズ&リゾーツはホテルインディゴブランドの大規模なリポジショニングを行っていました。そこで、新たに生まれ変わったビジュアルアイデンティティとトーンオブボイスを採用した新しいウェブサイトの開発、デザイン、執筆をパラダイムに一任させていただくことになりました。実は、今回制作するサイトこそ、新たなブランドイメージを全世界で初めて踏襲するサイトになります。
各地域に合わせたユニークなブティックホテルは、近隣コミュニティの真髄とも言える精神を映し出しながら、ホテルに宿泊するお客様の好奇心をくすぐるようなデザインが施されています。そのため、新設するウェブサイトでは、一新したビジュアルアイデンティティに沿うだけでなく、箱根強羅という土地の魅力を反映することが求められていました。
ご依頼をいただいてからパラダイムのクリエイティブチームが真っ先に行ったのは、何度も箱根へ足を運ぶことでした。この地で活躍し、ホテルと現在進行形の関係を築いている職人や業者の方々とお会いし、様々なお話を伺いました。
次に、柱となるポジショニングステートメントの策定と、サイト全体で使用するコピーライティングの執筆を行いました。まずは英語で書き起こし、その後すべてを日本語、中国語、韓国語へと翻訳しました。
新たなブランドイメージとビジュアルアイデンティティを初めてウェブサイトに反映するプロジェクトということで、プロセスに関わるステークホルダーの数は必然的に多くなります。パラダイムで主戦力として活用しているUI/UXデザインツールの1つ、Figmaを活用し、誰がどこにいてもプロトタイプの共有やデザインの提案、フィードバックの収集などをスムーズに行うことができました。
洗練されたエディトリアルなルックと雰囲気は、ブランドの根幹となる要素です。雰囲気にマッチするタイポグラフィを念入りに選定すること。これが、最終的なデザインの印象を左右します。パラダイムはまた、箱根が誇る日本の伝統工芸「寄木細工」をイメージした特別なグラフィックパターンも制作し、ホテルの至る所に散りばめました。
プロジェクトの最終ステップは、IHGホテルズ&リゾーツの予約エンジンとシームレスに統合するカスタム予約フォームを作ることでした。Eコマース機能を搭載することで、オンラインでお土産を購入できるようにもなっています。
ホテルインディゴ箱根強羅のジェネラルマネージャー、Paul Tsuji氏からは「パラダイムは最高のパートナーとして、このユニークなホテルブランドを日本市場でどう表現したいかという我々の思いを、しっかりと理解し汲み取ってくれました」というお言葉をいただきました。