SEO対策によくある問題8つ

日本のウェブサイトの為に自然検索をどう増やしていくのか?

より多くの見込み客にウェブサイトを見つけてほしい。そうお考えではないでしょうか。

しかし日本国内の多くの中小企業、さらには一部の大企業の検索エンジン最適化(Search Engine Optimization: SEO)は充分とはいえないと感じることがあります。SEO対策のローカライズが不十分な外資系企業も少なくありません。

SEO対策は、ビジネスにつながる施策です。逆にいえば、SEO対策を行わないことはビジネスチャンスを放棄するのと同じではないでしょうか。

ウェブサイトを見つけてもらう施策を行いアクセスを集めることは、現在のビジネスでは必要不可欠です。SEO対策に関心を持つことを強くお勧めします。

SEO対策はビジネスを加速させる

SEO対策を簡単に説明すると、検索エンジンの中で自社のウェブサイトを見つけてもらいやすくする施策のことです。Statcounterによると、日本におけるグーグルのシェアは75%。ヤフーは15%、マイクロソフト社のビングも7%以上あります。

SEO対策のメリットは、検索エンジンから「信頼と権威があるウェブサイト」と認識されること。技術的な面を正しく運用すれば、安全で信頼できるウェブサイトであることをグーグルやその他の検索エンジンに伝えられ、検索結果の上位に表示されやすくなります。

サイト内の各ページをSEO対策の視点から改善すれば、検索エンジンのみならずユーザーにも「どんなウェブサイトなのか」をしっかり伝えられます。検索エンジンは、各ページの内容(事業内容、ブランド、製品、サービスなど)が充実しているウェブサイトを優先してユーザーに表示します。

グーグルの検索エンジンのアルゴリズムは、200以上の要素を考慮したうえで順位を決定しています。Backlinkoで公開されていますので、興味のある方はご覧ください。

技術的なSEO対策はもちろん、オンページSEO対策(質の高いコンテンツ、見出しやタイトルタグの最適化、内部リンク設置など)も重要です。

もしウェブサイト内に多数のエラーがあれば検索結果に悪影響を及ぼすでしょう。さらにユーザーにとって見にくい・使いにくいサイトだったり、有益な情報が得られなかったりすると離脱されてしまい、検索順位の低下を招くかもしれません。

正しいSEO対策を行えば検索順位が上昇して訪問者数も増え、実際にビジネスにつながる可能性も上がります。

SEO監査の価値とは?

ウェブサイトの中には、バックエンド(データベースのシステムなどユーザーから見えない部分のこと)がいい加減なものも少なくありません。

おそらく、SEO対策を考慮していないか自分の業務外とみなしている業者やフリーランスに任せているのでしょう。基本的なSEO対策すらしていなかもしれません。

これはかなりの機会損失です。企業の存在や商品・サービスを多くの人に知ってもらうチャンスをみすみす逃しているようなものはないでしょうか。

弊社Paradigmでは、英語と日本語に対応したSEO監査を行っており、次の2つの点を重視しています。

1つ目は、高度なSEO対策ツールを使用して技術的な問題を特定し、その結果に基づいてエラーや警告についてレポートを作成して対処方法をお伝えすること。

2つ目はコンテンツとユーザビリティーの調査です。主要なページのコンテンツの品質とユーザー体験を確認し、オンページ領域での改善提案を行います。

もちろん、問題点や改善点をリストアップするだけではありません。上位表示を狙えるキーワードも提案します。競合がどんなキーワードで検索結果に表示されているかも把握できるので、対策を講じることもできます。さらに、競合がまだ使用していない穴場と言えるキーワードを見つけることも可能です。

オンライン上での検索順位争いは熾烈です。検索順位の上げ方は、業界や狙っているキーワードによって異なります。弊社では、アクセスを集められる可能性が最も高いキーワードを洗い出すためにレポートを作成しています。さらに、業界に関わらず要望に応えられる知識と経験を持ち合わせたweb開発者とコンテンツライターがいるのも弊社の強みです。

SEO監査でよくある問題8つ

これまでにSEO監査を行ったことがないなら、すでに何かしら問題が発生しているかもしれません。検索順位に影響が出ている可能性もあります。

各サイトはそれぞれ異なります。複雑なもの、シンプルなもの。良くできているもの、そうではないもの。

しかし、どのサイトにも共通している問題があります。日本企業のウェブサイトによくあるオンページSEO監査の間違い・問題と解決方法を紹介します。

よくある技術的SEO対策の問題4つ

1. リンク切れ

リンクはSEO対策において重要な要素のひとつです。内部リンク(同サイト内の他のページへのリンク)はユーザー体験を向上させ、滞在時間を延ばしてくれます。外部リンク(他のサイトへのリンク)があると検索エンジンから有益なコンテンツであるとみなされ、権威性向上につながります。

しかし、リンクをクリックしたら「存在しません」「移動しました」と表示されたらどうなるでしょうか。ユーザー体験に悪影響を及ぼすだけでなく、サイトの評価も下がるリスクがあります。

リンク切れは削除か更新を行い、優先して修正することをお勧めします。

2. 違う言語のページが表示される

多言語サイトの場合、同じ内容で違う言語ページがあることを検索エンジンに伝えなければなりません。ユーザーの設定している言語や住んでいる場所に合ったページを表示させるためです。

この処理を行うにはhreflangタグを各ページに使用して異なる言語の値を指定し、「どのページが日本語でどのページが英語か」などをグーグルに伝える必要があります。

hreflangタグの設定を正しく行わないと、ユーザーが読めない言語のページが検索結果に表示されてしまい、ウェブサイトを見つけてもらえずアクセスに悪影響を及ぼすでしょう。グーグルからペナルティを受けることもあります。

弊社は、違う言語のページが表示されるミスを何度も見てきました。

対処方法が少し厄介なので、ウェブサイトが構築された背景によっては開発者にhreflangエラーの修正を依頼したほうがいいかもしれません。もちろん弊社でも対応可能です。

3. ページの読み込み時間が遅い

現代人はせっかちです。ページの読み込みを待てるのは3秒が限界。それより1秒でも長くなると、多くの人が離脱してしまいます。こうした状況を踏まえ、グーグルはページの読み込み時間も評価の対象にしています。読み込みに時間がかかるページは評価が下がり、検索順位も低くなる傾向があります。

ページの読み込みが遅い原因は複数ありますが、よくあるのが最適化されていない画像です。高解像度の画像は見映えは良いですが、最適化されていないと読み込みに時間がかかり、ユーザーを待たせてしまいます。フルスクリーンの画像は200KB以下が望ましく、gifやpngよりjpgを推奨します。

また、サーバーの応答時間の遅さも影響します。原因は複数考えられ、サーバーがユーザーから離れた場所にある、低スペックのサーバー上で多くのウェブサイトが動作している共有ホスティングプランを利用している、ソフトウェア構成管理が正しくない、などが考えられます。

弊社Paradigmではウェブサイトホスティングを行っており、高速のページの読み込みを得意としています

4. メタディスクリプションタグがない。もしくは重複している

メタディスクリプションとは、ページの概要を要約した文章のこと。検索結果のページに表示されるだけでなく、検索エンジンがウェブサイトのページをインデックスするときに参照します。

弊社が見てきたウェブサイトの中には、メタディスクリプションタグが書かれていない、または他のページと重複しているものも少なくありませんでした。まずは各ページのメタディスクリプションに、ページの内容が適切に反映されているかを確認しましょう。

次に、サイト内のすべてのページに対して独自性と関連性があるメタディスクリプションを作成します。たとえば、トップページのメタディスクリプションを他のページに流用するのはNGです。メタディスクリプションが重複していると、検索エンジンが他のページと見分けがつかなくなりますし、ユーザーも何のページなのかわからず困ってしまいます。

しかし実は、メタディスクリプションはグーグルの検索順位には影響しません。それなのになぜ重要かというと、クリック率に影響するからです。クリック率が高いと、検索上位に表示されやすくなります。

メタディスクリプションがわかりやすくパッと見ただけでページの内容を判別できれば、ユーザーはそのページを開くはずです。高いクリック率をキープできれば、将来的に検索上位に表示される可能性も上がります。

よくあるオンページSEO対策の問題4つ

1. 関連キーワードを使用していない。もしくは英語・日本語に適切にローカライズされていない。

企業サイトはアート作品ではないので、どんなビジネスをしているかを明確に伝える必要があります。
しかし、会社概要のページを見てもどんな企業なのかわからない、ビジネスに関する基本的なキーワードが入っていない、などのサイトも少なくありません。

たとえば都内のクリエイティブエージェンシーと手を組んでビジネスをしたいときは、「東京のクリエイティブエージェンシー」と検索するはずです。

もし弊社が「東京にあるクリエイティブエージェンシー」というフレーズをウェブサイト内に載せていなければ、この基本的かつ重要なキーワードで弊社は検索結果に表示されないでしょう。(もちろん弊社はそのフレーズをウェブサイト内に載っています。)

英語サイトを日本語にローカライズする場合、もしくは日本企業が英語のグローバルサイトを作る場合にも、キーワードを考慮する必要があります。機械翻訳では、ネイティブが検索エンジンで入力するような自然な英語もしくは日本語になることはほぼありません。ご存じの通り、世の中に低品質な機械翻訳の文章があふれています。ぜひネイティブのプロのライターに依頼し、意味が通じるキーワードを含めた自然な文章になるようにしてください。

2. コンテンツが不十分

すでにお伝えしていますが、重要なのでもう一度言います。
コンテンツには、以下の要素が必要です。
・適切である
・有益である
・情報の量と質が充分である
・ユーザーを惹きつける魅力がある

ユーザーはグーグルから提案されたウェブサイトで情報収集を完結させたいと考え、グーグルはユーザーの期待に応えたいと考えています。

もしコンテンツが、ユーザーの知りたいこととは無関係の内容だったり短すぎたりと不十分だった場合はどうなるでしょうか。

グーグルは「これはユーザーにあまり見せたくない」と判断し、検索順位を下げてしまいます。

英語の文章のボリュームについては諸説あり、一部のSEO専門家は最低500語を推奨しています。一方、日本のウェブサイトでは、SEOの専門家は500文字以上の文字数とする意見があります。しかし、仮に文字数を満たしていても、コンテンツが同じ内容の繰り返しや単なる一般論だったら、ユーザーはすぐ離脱するでしょう。

最も重要なのは、質の高いコンテンツを作ることです。

3. 不適切なH1タグ

弊社が担当している大部分のウェブサイトのページには、タイトルタグが含まれています。

タイトルタグとは、グーグルの検索結果に表示される青字の部分と、ページのタブに表示される見出しです。タイトルタグの後ろにある最初の見出しタグ、つまりH1タグは非常に重要です。検索エンジンに、ページの内容を伝える役目があるからです。しかしH1タグがないページ、逆に多すぎるページ、重要でない情報が書かれているページが散見されます。

H1タグを使用しないと、検索エンジンにページの内容が伝えられません。使用したとしてもH1タグがページの趣旨とは関係ない内容であれば、検索エンジンに誤った情報が伝わってしまいます。

H1タグは1ページにつき1つです。複数使用すると検索エンジンが正確に内容を把握できませんし、検索エンジンを欺こうとしていると認識され、ペナルティを受ける可能性もあります。

H1タグはページのタイトルにすると効果的です。タイトルは、コンテンツの内容が把握でき、なおかつ関連性の高いキーワードが含まれているのが理想です。

4. 紛らわしいCTA

CTAとはCall to Actionの略で、申し込みや資料請求などユーザーに何らかの行動を起こしてもらうためのボタンです。

CTAそのものは、検索順位に影響はありません。しかしCTAはユーザー体験の質を高め、滞在時間を延ばす効果があり、なによりコンバージョンに直結します。ビジネスサイトの目的は新規顧客を開拓して事業を拡大することですから、ここは重要です。

あらゆるウェブサイトを担当する中で、CTAに課題があるケースを何度も見てきました。最も多いのが、クリックできるように見えないデザインのCTAです。文章やコピーが線で囲まれておらず、カーソルを合わせて色が変わって初めてCTAだと気づくことがあります。

しかし、スマートフォンにはカーソルがありません。今日のモバイルファーストの世界では、クリックできると一目でわからないものはクリックされないのです。CTAボタンはクリックできることが一目瞭然なデザインにして、メインのCTA(ユーザーに最も取ってほしい行動をうながすCTA)のデザインをウェブサイト内で統一しましょう。

また、一つのセクションに複数のCTAが設置されていて、どれが重要なのかわからないこともよくあります。まるで、すべてのCTAが「クリックして!」と大声でアピールしているような状態です。ユーザーは何をしていいのかわからず、離脱してしまうかもしれません。

ユーザーに起こしてほしい行動が明確でないと、CTAがごちゃつきがちです。あれもこれもと複数のCTAを表示するのはやめましょう。その代わりコンテンツを見直して要点を整理し、各セクションに最後に適切なCTAをひとつだけ設置するようにします。

弊社のSEO監査のアフターフォロー

AIの進歩が目覚ましい今日でもSEOは健在で、SEO対策は現在もビジネスにおいて重要な役割を果たしています。ウェブサイトの課題を解決して上位表示を目指したい方はぜひ弊社にご相談ください。

SEO対策は、始めてすぐに効果が出るわけではありません。ページがグーグルに認識されるまでには時間がかかるからです。つまり、課題を特定して対策を打つのが早ければ早いほど、アクセス増が見込める時期も早まります。

(すぐに検索結果の1ページ目に表示させる方法に、Pay Per Click (PPC)広告があります。クリックされるたびに課金される広告です。SEO対策を行い検索流入が増えるのを待つ間にPPC広告を行うのも効果的です。ユーザー体験やCTAの効果をテストし、改善に活かすこともできます)

ここまでお読みいただきありがとうございました。弊社のSEO監査は、提案して終わりではなく実装までサポートします。SEO監査に関心がある方はお気軽にお問い合わせください。

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